プロバイダー選びのポイント
インターネットが広く普及している現代、接続サービスを提供するプロバイダー業者は非常に多く、どれを選べばよいのか悩んでしまうところです。
ただ、プロバイダーは一度契約すると乗り換え手続きに手間ひまかかる上、業者によっては違約金などが発生する場合があるので、自分の利用スタイルや予算などに合わせて慎重に選ぶようにしましょう。
ここではプロバイダーの選び方のポイントをいくつか紹介します。
利用スタイルで選ぶ
インターネット接続サービスの種類は大きく分けて『ADSL』と『光ファイバー』の2つにわけられます。
両者の違いは接続スピードで、ADSLは1Mbps~50Mbpsであるのに対し、光ファイバーは100Mbps程度とおよそ2~100倍の違いがあります。
特にスピードの違いを実感できるのは大容量ファイルをダウンロードしたり、動画などを視聴する時で、光ファイバーならどちらもスムーズに利用することができます。
ただ、そのぶん月額料金がADSLより高く設定されており、特に戸建ての場合は料金の差が約2倍も開くことがあります。
そのため、動画や音楽をひんぱんに試聴・ダウンロードする方は光ファイバーを。普段はメールやネットサーフィンしか使わず、予算重視という方はADSLを選ぶとよいでしょう。
月額料金で選ぶ
プロバイダー料金は固定費なので、家計に無理なく続けるには、なるべく料金の安い業者を選びたいところです。
しかし、月額料金だけで決めてしまうと、インターネット接続スピードに問題があったり、サービス対応が悪いなどのトラブルが生じるおそれがあるので、サービスの質と料金のバランスを考慮することが大切です。
また、月額料金で比較検討する際は、初年度だけでなく、2年目以降の利用料金も比べるのがポイントです。
初年度はどのプロバイダーも新規契約キャンペーンを実施しており、月額料金が大きく割引きされていたり、契約から一定期間は無料など、利用料金が大幅に値下げされています。
もちろん、2年目以降は通常通りの月額料金に戻ってしまうので、初年度の割引額に惑わされず、長期利用を見据えて比較検討を行いましょう。
付加サービスで選ぶ
近年はプロバイダーの付加サービスが多様化しており、無料または有料でさまざまなサービスを提供しています。
このうち、メールアカウントはどのプロバイダでも自動的に付加されていますが、ホームページ作成やセキュリティサービスなどについては業者ごとにサービス形態が異なります。
また、有料サービスとして、スタッフが自宅でインターネット接続を代行してくれる出張サポートや、映画やアニメなどを提供する動画サービス、050IP電話や光IP電話などを取り扱っているプロバイダーも存在します。
同じサービスでも、プロバイダーによって料金形態が異なっているので、特定のサービスを利用したい場合は付加サービスもしっかりチェックしておきましょう。
キャンペーンで選ぶ
近年、プロバイダー業界の競争は激化しており、それぞれの業者は生き残りをかけて新規契約キャンペーンを行っています。
具体的な内容は業者によって異なりますが、初期費用無料や、契約から一定期間の利用料を無料に設定しているものが多く、インターネット契約にかかるコストを大幅に節約することができます。
ただ、キャンペーンが適用されるのは初回、あるいは契約から数ヶ月のみなので、キャンペーンはあくまでオマケとして考えた方が無難です。
ちなみに、キャンペーンにはいつでも実施されている通常キャンペーンと、期間が限られている限定キャンペーンの2種類があります。
これら2つのキャンペーンは併用できるので、急ぎでない場合は限定キャンペーン期間を狙って契約した方がお得と言えるでしょう。